
みなさんこんにちは、hitoスタッフのタトミです。
冷え込み!ですね。一緒にご自愛しましょう。
今回から本腰を入れて、これまで設計デザイン、施工をさせて頂いたお店や住宅などについて、デザイナー目線での小話などを紹介していきたいと思います。
記念すべき1つ目の事例は、名古屋市昭和区川名のカフェ『haru.』さんのお店が完成するまで、を数回に分けてお話しさせて頂きます。
vol.1 テナントとの初めての対面 / 漆喰がいい!予算との戦い
テナントとの初めての対面
haru.さんのお店のテナントは、もともと接骨院さん(整体だったかな?)が入られていたので、営業に必要な水回りや調理スペースはほとんど一から作りました。
最初の内覧の時はこんな感じ。今の綺麗な外観からは想像できないですね。

(改装後のお店の外観)

既存の壁はゴツゴツ感が目立つし、天井周りも補修が必要そう。色もなぜかピンク。


haru.のお二人らしい空間を、と考えたときに、まずこの壁はないな...と思いました。
下地の状態から色々検討した結果、顔料を加えたおいしそうなクリーム色の漆喰がいい!と思い立ち、左官屋さんに見積もりをお願いしたのですが案の定大幅に予算オーバー。
上から塗装をしてもゴツゴツは残るし、壁を作り直すと、それこそコストがかかる...
haru.のお二人と決意をして、店内の壁を全て自分たちでDIYすることに決めました
(ものすごく大変なので普段はあまりお勧めはしません)
やめた方がいいと何人かにやんわり止められましたが、決意したからには頑張ることに。
【下地作り】
まずは漆喰の密着を良くする+凸凹軽減のための下地、カチオンを塗りました。

【漆喰一度塗り目】
左官屋さんにレクチャーしてもらって、はじめてのコテ使い

内装のプロである本社から道具を借り、漆喰を買ってきてひたすら練る。これがかなりの重労働。
平米から拾った必要想定は3袋だったのですが、2度塗りだったこともあり、結局7-8袋が必要に。
根っからのオフィスワーカー&運動不足である上司とスタッフ2人で悲鳴を上げながら、練る練る。

【漆喰二度塗り目】
元の壁が思い出せないくらいフラットで美しい壁に。
皆さん連日の作業でお疲れでしたが、コテを扱う様子に貫禄がでてきていました。

たくさんたくさん苦労しましたが、仕上がりを見て、やはり漆喰にしてよかった...!と思いました。
木目の家具が映え、ケーキとコーヒーがより一層美味しく見えるharu.さんにぴったりの壁です。

お店の印象を左右する壁の仕上げが完成しました。
次回はお店の顔となるカウンターのお話しをさせて頂きます。